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ウサギ は きゅうり を食べられますか?

更新 Jul 2026
概ね安全

少量であれば安心して与えられます

きゅうりはウサギにとって有害な成分を一切含まず、獣医学的にも安全と評価されています。水分含有量が約95%と非常に高いため、牧草や野菜類の代わりにはなりませんが、間食や水分補給の補助として適量を与えるのは問題ありません。皮や種ごと与えることができ、特別な下処理も不要です。主食の牧草(チモシーなど)を十分に与えた上で、補助的なおやつとして活用しましょう。

重症度
中毒量
N/A
発症までの時間
N/A
治療
通常不要
共有に適しています

概ね安全に与えられます

きゅうり は適切に調理し、バランスの取れた食事の一部として節度をもって与えれば、ウサギ にとって概ね安全です。

なぜきゅうりはウサギに安全なのか?

きゅうり

きゅうり — ウサギ.

きゅうり(Cucumis sativus)にはシュウ酸、配糖体アルカロイド、イソチオシアネートなど、ウサギに有害となる植物性毒素がほとんど含まれていません。主成分は水分と少量の食物繊維・ビタミンKであり、腎臓や肝臓に負担をかける成分も検出されていないため、ASPCA動物中毒管理センターでもウサギへの安全食品として分類されています。

一方で注意したいのが、その「高水分・低繊維」という特性です。ウサギの消化管は盲腸発酵によって栄養を吸収する仕組みになっており、乾燥した長繊維(牧草)を大量に必要とします。きゅうりを大量に与えると、腸内の水分バランスが崩れ、軟便や盲腸糞の排出障害、さらにはGI(消化管)うっ滞のリスクが高まります。あくまで「おやつの域」を超えない量を守ることが大切です。

与える前に確認:農薬の除去を忘れずに

市販のきゅうりには残留農薬が付着している場合があります。流水でよく洗い、できれば無農薬・有機栽培のものを選ぶと安心です。

症状と経過

与えすぎによる消化器症状
  • 軟便・水様便
  • 盲腸糞の過剰排出または未摂取
  • 食欲低下
  • 腹部の張り・ガス貯留
  • 活動量の低下
これらの症状を引き起こすすべての食品を見る

用量と重症度

ウサギへのきゅうりの適切な量は体重によって異なります。以下の目安を参考に、週2〜3回程度のおやつとして与えてください。

超小型(体重1kg未満)
ドワーフ系など
薄切り1枚(約5g)
週2回程度まで
小型(体重1〜2kg)
ネザーランドドワーフなど
薄切り2〜3枚(約15g)
週2〜3回程度
中型(体重2〜4kg)
ミニレッキスなど
薄切り3〜5枚(約25g)
1日の野菜量の1/3以内に
大型(体重4kg以上)
フレミッシュジャイアントなど
薄切り5〜8枚(約40g)
牧草の摂取量が減らないよう管理
与えすぎゾーン
目安量を大幅に超えた場合
過剰摂取
軟便・消化障害のリスクあり

与えた後に様子がおかしいと感じたら

  1. 1

    まず落ち着いて観察する 少量のきゅうりで中毒症状が出ることはありません。軟便や食欲低下が見られても、大量摂取でなければ通常24時間以内に回復します。

  2. 2

    牧草と水を十分に与える 高繊維の牧草(チモシー)を自由摂取させ、腸の動きを正常に戻しましょう。きゅうりの給与はいったん中止してください。

  3. 3

    糞の状態を確認する 盲腸糞や通常の糞が12時間以上出ない、または腹部が硬く張っているようであれば、GIうっ滞の可能性があるため動物病院に連絡してください。

  4. 4

    症状が重い場合は獣医師へ 元気消失・歯ぎしり・腹部の著しい膨満・完全な食欲廃絶が続く場合は、早めに小動物・エキゾチック対応の動物病院を受診しましょう。

こちらも試せます

きゅうりと同様に水分が豊富で、ウサギが喜ぶ安全な野菜・果物を紹介します。

セロリ

水分が多く食物繊維も豊富。葉・茎ともに与えられ、ビタミンCも含む。

チンゲン菜

カルシウムとビタミンAが豊富で、ウサギの定番葉野菜のひとつ。

パクチー(コリアンダー)

香りが強く嗜好性が高い。抗酸化成分も含み、少量のハーブとして適している。

ズッキーニ

きゅうりと同じウリ科で安全性が高く、低糖質・低カロリーのおやつ向き野菜。

よくある質問

きゅうりの皮や種もウサギに与えて大丈夫ですか?
皮も種も問題なく食べられます。きゅうりの種はとても柔らかく、消化管を詰まらせるような大きさではありません。ただし、農薬が皮に残りやすいため、与える前に必ず流水でよく洗ってください。有機栽培のものを選ぶとより安心です。
きゅうりを毎日与えても構いませんか?
毎日与えることはあまりお勧めしません。きゅうりは水分が多い一方でカルシウム・食物繊維・ビタミン類が少なく、栄養バランスの面で優れた食材とはいえません。週2〜3回程度を上限とし、主食の牧草と新鮮な水が常に確保されている状態を維持することが重要です。
ウサギがきゅうりを食べた後に下痢になりました。病院に行くべきですか?
軟便程度であれば、きゅうりの給与を止めて牧草と水を十分に補給すれば通常は回復します。しかし、水様便が続く・ふだんより元気がない・糞が出ない・腹部が膨れているといった症状が見られる場合は、消化管うっ滞(GIスタシス)の可能性もあるため、エキゾチック対応の動物病院に相談してください。
子ウサギ(生後3か月未満)にきゅうりを与えてもいいですか?
生後3か月未満の子ウサギには、野菜や果物はまだ与えないことを推奨します。この時期の消化管はまだ未熟で、高水分の野菜は下痢や消化障害を起こしやすく、最悪の場合は命に関わることもあります。離乳後しばらくは母乳またはペレットと牧草のみを与え、少量の野菜を試し始めるのは生後4か月以降を目安にしてください。

出典と参考文献

  1. ASPCA Animal Poison Control Center — Toxic and Non-Toxic Plant/Food List for Rabbits (aspca.org/pet-care/animal-poison-control)
  2. Merck Veterinary Manual — Nutrition and Husbandry of Rabbits, 12th Edition
  3. Harcourt-Brown F. Textbook of Rabbit Medicine. 2nd ed. Butterworth-Heinemann; 2013.
  4. British Rabbit Council / Rabbit Welfare Association & Fund (RWAF) — Feeding your rabbit: vegetables and treats guidance
Dra. Carmen Ortega

著者について: Dra. Carmen Ortega

獣医栄養士

種に適した食事と予防的給餌を専門とする獣医栄養学の認定者で、当サイトの食事ガイダンスの筆頭著者です。

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